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2004/12/28

小話をいくつか

稲川さんの冬の怪談も今日で終わりですねえ。
最後ということでまたショボイ話をいくつか。たぶんどれもこれもありがちな話です。

○声
小さい頃遠縁のおばあちゃんと一緒に暮らしていました。でも高校生ぐらいのときにはボケてしまって家は大変なことになり、結局ホームに入りました。結婚して家を出て数年後、体調を崩して横になっていたとき、金縛りにあいました。そのとき頭の上を声が通りすぎていったのです。『この子はまたこんなとこで寝て……』「あ、おばあちゃんだ」と思いました。小さい頃寝転がって本を読んでいる自分によく言っていた言葉だからです。ただこのときはまだ存命だったので不思議な気がしました。

○こっくりさん
小中学生の頃流行りました。学校でも家でもなんどかやりました。中学生のとき、放課後教室で級友たちがこっくりさんをやっていたのを、私は見物していました。そのうち十円玉が勝手に動いて呪うだの死ぬだのと指し始めました。呪われないためにはどうしたらいいかという質問に「被服室へ行け」と出ました。私は行きたくなかったので自分はどうしたらいいかと訊くと「おまえは行くと呪われる」と出ました。私はこれ幸いと帰宅してしまったのですが、級友たちは怖がりながら被服室へ行ったようです。その後何事もなかったようですが、これを機にこっくりさんは誰もやらなくなってしまいました。

○金縛り
一番よくあったのは十代後半から二十代前半の頃。精神的に不安定な時期でもあったようです。自分のは、なにかがのしかかってくる感じで首を絞められるのです。ぎゅうぎゅうと。「このやろ」と気合いで解いていました。結婚してからは数回あった程度で、落ち着いたのかなあと思います。

○闇と嵐
数年前友人たちと箱根へ旅行しました。近年まれに見る暴風雨に見舞われた旅行でしたが、小田原城に行ったり二宮神社へお参りしたりして、それなりに楽しく過ごしました。夜は電気を消してろうそくのみの怪談会。時間が経つうちにふと気づけば部屋の隅が妙に暗いのです。同行のAさんがいうには「来てる」とのこと。
 「変なもの。こんな話をしているから」 
なるほど、怪を語れば怪至る。それからしばらくして怪談会はお開きになりました。

翌日は大嵐。それでも一行は目的の箱根神社へ。箱根登山鉄道~早雲山ケーブルカー~箱根ロープウェイで桃源台まで出て箱根観光船に乗り元箱根へというコース。しかし大涌谷まで行ったところで暴風のためロープウェイは運休。やむを得ずバスで下に降りるもこの時点で予定はめちゃくちゃ、フリーパスを使える遊覧船に何とか乗り箱根町に。
暴風雨の中徒歩で箱根神社を目指します。30分後箱根神社に到着!

鳥居を潜った瞬間雨が小やみに――。
そして柏手を打った瞬間突風が吹く。

お参りを済ませてバス停まで歩きましたが、みるみるうちに天候が回復していくのです。暴風雨が嘘のよう。バス停に着いた頃にはすっかり雨もやみ、出発間際のバスに間に合ったのでした。
神社に行ってからはすっかり調子を取り戻した一同。何かが箱根神社に行かせまいとしたのじゃないか、とみなで語りあいました。
それはたぶん、夜のアレじゃないかと。

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